瀬戸内海のアート島 ベネッセハウス テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer(直島)
本日オススメの逸品は、穏やかな瀬戸内海が一望できる海辺の『テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer』です。
旅行の楽しみである食事。これがハズレであった場合は、なんとも虚しいというか悲しいというか。特に、それなりの料金であれば、その金額に正比例して期待も右肩上がりになるものだ。4年前もディナーは『テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer』でいただいた。申し訳ないが当時は大ハズレ。たまたま頼んだものがハズレだったのかも?と、思いたくてもそうは思えない、見た目から酷い彩り、貧相な盛り付け、お味も普通。素人レベルで料金に見合ったものではなかった。しかし、この4年の間に、日本やフランスで複数の店舗を経営する吉野建氏をアドバイザーとして招聘し、厨房スタッフも入替えがあった模様。ムムムこれは....今度こそ期待していいんじゃない?!
『テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer』
夏の頃の18:00。南向きの全面ガラス窓のお陰で、この時刻でもまだ明るい店内。
海を眺めながら、梅酒のお湯割りでホット一息。なんていい気分なんだろう。
Terroir ~テロワール~ 7品 7500円
アミューズは可愛らしいアンチョビの入ったクロワッサンとシュー生地にチーズを練りこんだグジェール。フム。美味しい。これは期待できそう。
二品目のアミューズは、ホワイトアスパラガススープ。淡泊な野菜のスープに甲殻類のエスプーマがプラスされ、コクがある。スープというよりプリンのような舌触り。オレンジピールが爽やか。
コチラ、わたくし大絶賛のローズマリーのフォカッチャ。(左)
あったかくて柔らかくてもっちもちで、メチャメチャ美味しい。小豆島産のオリーブオイルでいただくとこれまたパクパクいっちゃう。他のものが食べれなくなりそうなのを承知でお代わりをいただいたほど。
フォカッチャには、樹木のようなフレッシュな香りのポワブルロングを練り込んでいる。黒胡椒に似た風味だが、辛味はやや弱くほんのりと甘みがあるのが特徴。
アナゴの燻製のアントレ。スライスした茄子のチップとともにバジルソースで。アナゴは鰻ほど脂がしつこくないところが胃に優しいよね。
お皿の上の宝石を一粒ずつゆっくりと味わう。
新玉ねぎのスープは、甘みが際立ち、とってもまろやか。美味しい。
赤ピーマンのピューレとグリーンのお野菜で描かれたお皿のキャンバス。本日のポワゾンは、スズキのポアレ。皮が香ばしくパリパリ。適度な塩加減でフォカッチャとよく合うんだこれが。白身魚のお料理に欠かせない、白ワイン使ったヴァンプランソースは、フォカッチャで拭って全てキレイにいただきました。
ふと、海に目をやったらなんか歩いてる。海の中をザブザブ歩いている。スタッフの方に伺ったところ、よくあそこを歩いていて、なんて鳥なのか名前は分からないそうだ。キミ誰。
テーブルのキャンドルが灯された。
まだ明るいが陽は落ちている。店内もリラックスできるオレンジ色の照明に包まれた。そろそろお腹も満足してきたかな。
デセール一品目は、桃のコンポートブランマンジェ。口に運ぶとブランマンジェがトロっと溶け、フワッとアーモンドの香りが鼻を抜ける。最高。
デセール二品目は、イチゴのスープ。これがまたイチゴ好きには堪らない。ブラマンジェのエスプーマと混ぜあわせていただく。一番上にちょこんと乗っているのは、胡椒入りのメレンゲ。甘さの中にちょっとピリっとしたアクセント。
今回は、ディナーを楽しむことが出来てとっても満足。お腹も一杯になった。
ようやく直島の夜が始まりだした。
『テラスレストラン 海の星 Etoile de la mer』オススメです。
ベネッセアートサイト直島