カメレコ!~カメ女を目指して奮闘中の働く女性がレコメンドする本日の逸品~

旅行や美味しい物を食べること、そしてカメラが大好きな私が出逢ったお気に入りをドンドン掲載していきます!よければ眺めてみてくださいね!

ミシュランガイド北海道に殿堂入りしていたフレンチレストラン『唐草館』(函館)

本日オススメの逸品は、大正ロマンな館でいただいた初夏の函館フレンチ『唐草館』です。


2012年の春に、日本ミシュランタイヤから出版された「ミシュランガイド北海道2012」。ミシュランガイドは、美味しいもの大好きな人は、もちろんのこと、さほど食に興味のない人でも一度は耳にしたことがあるであろう、レストランの評価を星の数で表すことで知られるレストラン・ホテルガイドの日本版だ。「ミシュランガイド北海道2012」が出るらしいよ?と噂されていた頃、函館旅行を計画していた。出版時期は旅行に間に合いそうだけど、手にするのは難しいかもね、なんて思いながらWEBや北海道本で美味しそうなお店を探していた。旅の醍醐味の一つである「食」探しは、私にとって一切手を抜くことができない作業。旅先の、そこでしか味わえない美味しいもの、珍しいものに出会った時の感動は格別だ。その出会いの瞬間を妄想しながら、お店を探すのがとても楽しいのだ。そんな妄想中に、一件のフレンチレストランを見つけた。東京と違い、函館市では、そうそう数も多くないレストラン。函館・フレンチのキーワードで捜すと、必然的に出てくるレストランだ。お店に予約を入れた頃は、まだミシュランガイドは出版されていなかったのだが、あとで知ってびっくり。予約をした『唐草館』が、まさかノミネートされていたなんて。なんというタイミング。早めに予約してよかった。本が出版されたあとだったら確実に予約困難だったハズ。アブナーイギリセーフ。

唐草館


『唐草館』に到着。私らは車できたが、市電の函館駅前から乗車すれば、最寄駅の青柳町駅まで9分、駅から徒歩1分と、車がないと死活問題の北海道にしては、カナリ好アクセスな場所に位置している。


函館公園の坂を上った所に、大正後期に建築されたという、淡いグリーンの洋館が佇んでいる。


辺りは緑の多い閑静な住宅街。ここが医院として使われていた当時、壁に蔦が絡まっていたことから、この名を付けたという。


内装も極力当時の木のぬくもりを残しており、明治・大正の建築が大好きな私にとって、これはもうウハウハなシチュエーション。食事が楽しみだ。

ある日のディナーメニュー 8500円〜


北海道のレストランは、新鮮な食材をふんだんに使用し、コースもポワソンとヴィヤンドで構成されたフルコースでありながら、一万円を切る値段設定で、本当に高コスパのお店が多い。これまで何回か訪れた北海道で、残念なお店に遭遇したことはない。


盛り合わせアントレ7品

多くのレストランで使用される、初夏の食材といえばソラマメ。少量のアボカドのディップで絡めてあり、コクのある美味しさ。サーモン、ホタテ、白身魚、ハーブのマリネもさっぱりとして美味しい。これはイケますよ。


自家製パンもホカホカ。ついつい食べてしまうと後からお腹にくるのよね。気をつけなきゃ。


前浜のウニと人参のムース コンソメジュレ

いきなりこの量のウニでカウンターをくらう。よく冷やされたガラスの器には、さりげない薄味のコンソメジュレと、フワッとした食感の人参のムースで、ウニ本来の持ち味を損なうことなく、サンドして盛りつけられている。


さすが北海道。旬のウニを惜しげもなく私のためにありがとう。


フォアグラのポアレ

待っていたわこの時を。大好物のフォアグラもさることながら、肉厚の美味しそうなしいたけのグリルがこれまた食欲をそそる。


表面はこんがり、中はトロッと歯ざわりも柔らかく、なめらかな舌触りのフォアグラ。甘酸っぱい果実のソースにつけて口に運ぶと、一気に顔がほころぶ。思わず「シアワセ」


冷製ボルシチスープ

ロシアが生んだ、赤いスープ。ボルシチスープといえば、温かく情熱的な真っ赤なスープが思い出されるが、こちらは淡いピンクの涼し気な冷製ボルシチ。ボルシチには欠かせない甜菜の一種であるテーブルビート(日本ではビーツ)が持つ色素によって染め上げられているのだが、フレッシュ生クリームの投入で綺麗な淡いピンクに。そういえば、北海道の特産物の一つにビーツって、小学生の頃、社会で習ったわね。それはさておき、まったりして美味しいー。


真鱈のヴァプール ヴェール仕立て

見た目も爽やかな白、グリーン、赤の食材に、目で楽しむ料理とはこのことか、と唸る。


真鱈とエビの蒸し料理には、新鮮なグリーンアスパラが添えられ、ソラマメのソースを絡めていただく。最高に美味しいぞ。


十勝牛ヒレ肉のグリエ

直火の網で焼かれた牛ヒレ肉のグリエ。何グラムあるのだろう。結構な量。そしてめちゃくちゃ美味しそう。


ナイフの通りもすっとよく、生クリームで伸ばしたデミグラスソースによく合うお肉は、とても柔らかい。生きてて良かった。というか、もうお腹パンパン。


デザート三種、コーヒー

またもや胃がはちきれんばかりの状態。ここに来て、デザートが三種であることを知り、ケーキのカットは「小さめで」とお願いする。お連れ様は、ガトーショコラとチーズケーキ。


私はアップルタルトとチーズケーキ。バニラアイスクリームにははちみつソースが。ケーキはもちろん美味しかったが、はちみつソースのアイスクリームがさっぱりして美味しかった。


訪れた日は、既にミシュランガイド北海道が出版されていた。そのせいか、平日であるにもかかわらず満席。お客さんの層は、若干高めで大人がゆっくりとお料理を楽しむ雰囲気。食事が終わり、賑やかだったホールも、徐々に静寂さを取り戻し始めていた。


最初から最後まで納得のいく美味しさに加え、この品数そしてお値段。高コスパの『唐草館』オススメです。

唐草館/函館市公式観光情報サイト
北海道函館市青柳町21-23
TEL:0138-24-5585
Open
11:30-15:00(14:00L.O)、18:00-22:00(20:30L.O)
定休日
月・第2火曜日、年末年始
アクセス
青柳町下車徒歩1分
駐車場有2台
喫煙不可


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