カメレコ!~カメ女を目指して奮闘中の働く女性がレコメンドする本日の逸品~

旅行や美味しい物を食べること、そしてカメラが大好きな私が出逢ったお気に入りをドンドン掲載していきます!よければ眺めてみてくださいね!

夏の『道南』巡り650km! | 思いの外ステキなホテルだった『フェニックス洞爺湖クラブ』と驚愕?!の金比羅山火口(洞爺湖)


本日オススメの逸品は、思いの外ステキなホテルだった『フェニックス洞爺湖クラブ』と思いの外ビックリの金比羅山火口です。



私が旅の計画をたてる際に重視するのは、食べ物と景色。宿泊施設にはあまり力を入れな
い。ホテルの中でのんびり過ごす分けではないので、所謂ビジネスホテルタイプで構わな
いのだが、洞爺湖はリゾート地であるため、そういうタイプのホテルがない。かと言って
泊まれればなんでもいいのかというと、そうでもない。ホテルを探していると出てくるの
は、ファミリー向けの「伊東に行くならハトヤ」みたいなホテルが多く、イマイチ触手が
伸びないのだ。そんな中、「ココいいかも?」と思ったのが『フェニックス洞爺湖クラブ
』だ。白い外観で、ヨーロッパ仕様の小振りで可愛らしいホテルだ。お料理のコンセプト
はフレンチ。ディナーに予定していたピッツァのお店がお休みの場合の保険としても申し
分ない。じゃらんのポイントを利用してツインに泊まれば、一泊一人8400円!イイね!コ
コに決めた。

フェニックス洞爺湖クラブ


のんびりとディナーをとっていたら、ホテルに到着するのが22:00前になってしまった。


フロントにも、エントランスにも人はおらず、シーンと静まり返っている。


あら、お部屋は広いし可愛いじゃない。お部屋の浴室以外にも、広い浴場があるのでそち
らで旅の疲れを落とし早々に就寝。明日もいっぱい移動して遊ぶからね。


はい、おはよう。只今の時刻はAM6:12。奥に見えるは、洞爺湖の真ん中に浮かぶ中島。
すぐ近くにあるテニスコートからは、パコーンパコーンと硬式ボールが弾かれるいい音と
、男女の楽しそうなキャッキャウフフが聞こえてくる。


なにココ。ものすごく気持ちいい。すぐ近くでカッコウが鳴いてる。輪唱のカッコウは、
この場所の歌だったの?と思えるくらい。このテラス、夜もお風呂上りに大重宝だった。


朝食をいただきに階下へ。昨夜の雰囲気とはまた違って、エントランスロビーは柔らかな
朝の日差しでふんわり。


メインダイニングはシャープで落ち着く雰囲気。

朝食


先ずはカボチャのポタージュ。こっくりとした甘さもサラッと喉を通る。美味しいわ。


地元の食材を使用したフレッシュハーブサラダ。


ダイニングに来る時刻に合わせて焼いてくれる手作りブレッド。右のデニッシュが私好み
でとっても美味しい。固形チョコレートが入ったデニッシュで、出来立ての温かさとバタ
ーのシットリ感口いっぱいに広がる。これは美味しい。


トーストには手作りジャムを。


自家製ソーセージとスパニッシュオムレツ。ハーブの入ったサッパリ目のソーセージは朝
の胃に優しい美味しさ。


ご馳走様。軽めかと思っていたけど結構お腹いっぱい。パン一個残しちゃったし。食後の
コーヒーを飲みながら、午前中の計画を相談。「明るい時間の洞爺湖も見たいわね」など。


バタバタしてゆっくり出来なかったのがとっても残念だったけど、ここ本当に良かった。
1Fにはちょっとした浴場と室内プールもあるので十分のんびり楽しめるハズ。


小じんまりしつつも、ラグジュアリー感と上品さを兼ね備えたステキなホテルだった。


また洞爺湖へ来ることがあったら、次回もココに泊まりたい。今度はゆっくりしたいな、
というくらい良かった。

朝の洞爺湖


う〜ん、朝もいいけど個人的には、やはり夕暮れ時の方がステキかな。


写真を撮りながら気になっていたのだけど、実はボートの手前にブルーシートで作った家
っぽいものがあり、ラジオが大音量でかかっていた。住んでいるのだろうか・・・。

金比羅火口災害遺構散策路

早起きしたのでわりと時間に余裕がある。近くに観光名所はないか、ツーリングマップル
を眺めていると「金比羅火口群」の文字が目に止まった。ちょっと行ってみようか。この
時はまだ、軽い気持ちで考えていた。


ここから散策路へ通じるようなので、道なり進んで行くとこんな景色が現れた。そして奥
には団地らしき建物。「なんでまたあんな僻地に建てるんだろう、そしてよく住もうと思
うなあ」と思いながらも「アイラブトウヤ」の文字でテンションは上がる。


「わー!なにこれー可愛いー」この時点で我々は、この地の知識ゼロ。


「わー!なにここーこの先散策路なのかなー」この時あいぽんでちょこっと調べておけば
よかったものを・・・。


散策路の手前に小屋があり、番をしている風なじーちゃんが居た。挨拶がてらに近寄り、
この地がなんなのか尋ねると、この先に金比羅山の火口があり、火口はエメラルドグリー
ンの水を湛えていると言うではないか。輝くエメラルドグリーンの水は、それはそれは言
葉に表せないほどの美しさだと熱心に説明してくれた。


登って降りて周囲をぐるっと回って小一時間ということと、エメラルドグリーンの魔法の
言葉に釣られて行ってみることにした。もし、タイムマシンでこの時に戻れるのなら私は
私に言いたい。「ヤメテオケ」


「エ?」と思ったなら止めておけばいいのに、ムリにエメラルドグリーンを念仏のように
唱えて進んでしまった。この先々に番号札が立っているので、その順に進めば迷うこと無
く火口までいけるのだが、徐々に勾配が付き、草木が生い茂り、杭に打ち込んであるロー
プを伝いながら登るという、いつのまにか軽く「登山」になっていた。

金比羅山火口

やったー!着いたー!!・・・なにこれ。


ああそうだね。干上がったえめらるどぐりーんだね(棒)

麓の小屋に貼ってあった火口のポスターは、確かにエメラルドグリーンの水を満々と湛え
ていた。でもあのポスターはいったいいつの写真なの。そして、じーちゃんの記憶は一体
いつの時のものなの。間違っても昨日、一昨日の火口の記憶ではないだろう。もしかして
、ひょっとして西山火口へ行けばエメラルドグリーンが拝めるのかも??と思ったが、疲
労困憊過ぎて西山火口まで行く気力もなければ、体力も時間もない。


嗚呼・・・これからまた、麓まで30分ほどかけて降りるのね。いっそ滑落してしまいたい。

営業部長現る


膝をガクガクさせながら、漸く半分くらい降りた所で遭遇。動物大好きな私は、疲れなど
何処かへ吹っ飛び、一気にテンションが上がった。おキツネ様に大興奮である。


文句タラタラの我々の機嫌を取るために、きっとじーちゃんが営業部長に司令を出したに
違いない。我々は、まんまとじーちゃんの策に陥った。可愛いー。


人見知りの部長は、ある程度の距離をキープしたまま可愛らしい姿を我々に見せつけ、そ
して去っていった。これで全てが帳消しになるほど心が軽やかになったわたくし。

桜ヶ丘団地


麓の散策路手前から眺めたあの団地である。ここまで近づいたところで、初めてこの団地
がどういうものなのか、今頃理解した。


2000年 3月31日、西山山麓からマグマ水蒸気が爆発したのだった。周辺に噴石が放出され
、北東側に降灰。翌日には西山西麓、また温泉街に近いここ、金比羅山でも新火口が開い
た。1Fは火山灰の泥流が詰まっている。ニュースで見たのかも知れないけど、記憶にない
。後で調べて知った次第だ。


町営の日帰り温泉だった「やすらぎの家」


なんとも言えない光景だった。

生活臭がしないというか、人の気配を全く感じなかったのでおかしいおかしいと思ってい
たが、ここまで来ないとピンとこない我々は、相当平和ボケしている。思わずなにかに対
して申し訳ない気持ちになった。やっと麓の小屋の前までたどり着いたら、一人旅の男性
がじーちゃんから山の説明を受けていた。じーちゃんは我々に気が付くと「ね?綺麗なエ
メラルドグリーンだったでしょう??ウフフ」今でもエメラルドグリーンだと信じて疑わ
ないじーちゃんを前にした私は「ハイ、トッテモ!」次の犠牲者にも聞こえるように答え
た。まあなんだ、キミも頑張れ。


気力、体力、時間のある方は試しに登ってみるのもいいかも。

『フェニックス洞爺湖クラブ』はとってもオススメです。

フェニックス洞爺湖クラブ
北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町307-1
TEL:0142-87-2781
札幌から車で約2時間


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