和洋のコラボ。浄妙寺境内の高台に佇む築90年の洋館『KAMAKURA石窯ガーデンテラス』
本日オススメの逸品は、お寺の境内に洋館レストラン?浄妙寺境内の高台に佇む築90年の洋館『KAMAKURA石窯ガーデンテラス』です。
前から気になっていた『KAMAKURA石窯ガーデンテラス』。石窯で焼くパンを提供するカフェ&レストランが、なんとお寺の境内にある。友人と相談の結果、一度行ってみる価値アリとなった。お寺と洋館...どんな取り合わせなのか見当もつかないが、パンが美味しいとのこと。鎌倉散策の相談はいつしか食事の相談に終始する。散策もモチロン楽しみだけど、鎌倉といえば素敵なランチやスィーツ巡り。行ってみたいお店がたくさんあって、ついつい何度も訪れてしまうのよねえ。皆さんもそうでしょう?
『KAMAKURA石窯ガーデンテラス』
鎌倉駅からバスに揺られ、浄妙寺バス停で下車。もう何度となく訪れている場所。ここから初めての浄妙寺へ向かうこと徒歩5分。入り口で拝観料の100円を支払い進むと、お目当ての目印が見つかった。
視界が開けた。石窯で使う薪を切っている。すごい量だ。
お店は、この奥かな。
左手の建物が『石窯ガーデンテラス』。築90年の洋館を改装して完成したレストランだ。庭園内にはドリンクスタンドが併設されており、混雑時はここでお茶をしながら待つことも可能。食事に来て、待つためにお茶をするのもなんだかなあって気もするが。
白い紫陽花が咲いていた。かわいい。
日本人にとても馴染みの深い野草である桔梗。これ秋の七草の一つなんだよね。雨上がりの雫が涼しげ。
なんだか妙に人が多いと思っていたら、待っているお客さんの会話が聞こえた。テレビ番組でこちらが紹介されたらしい。普段は開店前に待つことはないそうだ。テレビの力ってすごいね。お茶だけなら10:00からお店へ入れる。お食事は11:00からのご案内。
名前を書いて待っている間、何を食べようかメニュとにらめっこ。どれも鎌倉野菜をふんだんに使っており、美味しそう。鎌倉野菜のビーフカレーも捨てがたいぞ。
11:00をまわり、店内へ。迷わずテラス席だ。
あらかわいいお庭。見渡す限りの緑。空気は、草花の呼気でしっとりとしている。肌を滑るようにそよぐ風も気持ちいい。
避暑地へ来たお嬢様気分を軽く味わえる空間。店内と違い、声の反響もないので、満席になっても賑やかな感じはない。とても落ち着く。
ん?あれはパンかな?スコーンかな?
本日のお魚料理 2750円
待望のランチ。本日のスープは白インゲン豆。とろりとクリーミィーなスープは、ペコペコのお腹にタマラナイ。
石窯で焼かれたパン三種。うん....普通だわ。
カニと白身魚のポアレ。ホワイトソースを絡めていただく。どのお料理にも鎌倉野菜を使用しているぞ。
心地よい風に吹かれながらのランチは格別。雰囲気も美味しさの一つといったところかな。
目前のお花の周りでは、ミツバチがせわしなく飛び交い、蜜を収穫中。カワイイ。
ここはお花が沢山咲く、5月頃がいいのかな。夏は、どちらかというと緑を楽しむイメージだ。
散策路のみ歩行可であるが、庭園に入ることもできる。敷地内は、日本で10年以上、ヨーロピアンガーデンデザイナーとしてキャリアを持つニコラス・レナハンがデザインをてがけている。『石窯ガーデンテラス』では、彼のガーデンレクチャーも行っている。
たかがカフェオレ、されどカフェオレ。場所が味を際立たせるのか、殊の外美味しく感じるのよね。んー満足。今回はお腹で満足というよりも、目で満足かな。
お手洗いから戻って来たら、お連れ様が私のカメラで激写中。「ねえねえ!超いい写真とれたって!」あらアナタ、私が撮ったのよりイイじゃない....。くっ。
浄妙寺境内
鎌倉五山の一つであり、源頼朝の重鎮・足利尊兼が1188年に創建した稲荷山浄妙寺では、枯山水のお庭を眺めながら、お茶を喫することができる。
400年以上前に建てられた茶堂で、お茶など一服如何でしょうか。
あ!!モモちゃん発見。彼女は『石窯ガーデンテラス』を縄張りにしている看板娘。お店に貼ってある写真には「どこかにいるから探してね」と書かれていた。浄妙寺で死んだように寝ている。人馴れしており、どんなに揺すっても、いじくり回しても決して目を開けることなく爆睡していた。素敵。
竹寺 報国寺
金沢街道を挟んで浄妙寺の向かいにある報国寺へ。
当ブログで鎌倉カテゴリを何度かご覧になった方は、「え?またここ?」とお思いでしょう。しつこいようですがお許しを。
しかし、何度訪れても飽きることのない報国寺。創建は1334年と古く、永享の乱で足利持氏の長子が自刃した悲劇の寺だ。
本尊は釈迦如来。詳しくお勉強しなくてもいい。ほんの少しだけでもお寺の由来を知っていると、これまた違った目線で鑑賞できる。
耳を澄ませば、風でしなる笹枝が、遥か頭上でざわざわと囁いている。父親の持氏が永安寺で自刃した時、長子の義久は何を思い、ここで自刃したのだろう。
ふと遠くを見つめると、生い茂る青竹の陰に、本堂へ向かう白装束の若者がぼんやりと目に浮かぶようだ。
ミシュランの三ツ星に選ばれたことから、外国人にも人気のスポットとなり、静かに瞑想に耽ることはなかなか叶わなくなったが、雨の日の夕方なんかは瞑想タイムによいかもしれない。
枯山水の庭園も相変わらず綺麗に整備されている。きっと、その姿は700年前と同じなのだろう。淀んだ心が浄化された。
MIKADOO珈琲
報国寺から裏道の田楽辻子を通り、鶴っ八を抜け、小町通りへ。もう猛烈に喉が乾いた。苦みばしった美味しいアイス珈琲のモカフロート。シアワセ〜。
モカフロートをぱくつきながら見上げたら、天辺になんかいる。
ト、トンビや...。皆様、食べ物を奪われないようお気をつけて。
ド定番の鎌倉散策ですが一年を通してオススメです。
KAMAKURA石窯ガーデンテラス
神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-50(浄妙寺境内) ※ 別途、浄妙寺拝観料(100円)が必要
OPEN
10:00~17:00
お飲物:10:00~11:00/14:30~16:30L.O
お食事:11:00~16:00L.O
TEL:0467-22-8851
アクセス
鎌倉駅東口5番線のバスで「浄明寺」バス停下車、徒歩約5分の浄妙寺へ。浄妙寺山門より中へ入り、徒歩約3分。