これがアート島だ!直島の魅力その1 ベネッセハウス 現代アート美術館と宿泊施設の融合
ここは、岡山県JR宇野駅の目の前にある宇野港から四国汽船フェリーに乗船し20分程度の距離にある、瀬戸内海に浮かぶ小さな島、アート島とも呼ばれる直島だ。
直島とは???
ベネッセアートサイト創設者の福武總一郎氏と建築家の安藤忠雄氏監修のもと、1989年に直島国際キャンプ場をオープンしたのが始まり。元来アートに大変興味のあった福武氏は過疎化が進む直島に現代美術、自然、歴史を融合させる壮大なプロジェクトを安藤忠雄氏の他、国内外多くのアーティストと共に創り上げてきた。直島のアートはサイトスペシフィック・ワークと呼ばれる、実際にアーティストに現地に足を運んでもらい作品をつくってもらう方法をとっている。これは瀬戸内海の自然の良さがわからないアーティストは本物ではないという氏の考えに基づいている。今では、国内観光客はもとより、海外からも多くの観光客が直島のアートを堪能しに訪れる。
宿泊棟ベネッセハウス併設のアートギャラリー
現代アート美術館とホテルが融合した施設でミュージアム棟、オーバル棟、パーク棟、ビーチ棟、全て安藤忠雄氏の設計である。
ミュージアム棟は宿泊客以外も自由にアート鑑賞ができる。宿泊棟へ行けるのは宿泊客のみでホテルのキーがないと行くことができない。後述する地中美術館同様、建物が半分地中に潜っており、外観の少ない建物で中に入るまで規模感が全く掴めない。
ミュージアム棟のギャラリー
中に入るとドア正面がフロントで、左手を見ると既にアートギャラリーの始まりである。
「雑草」須田悦弘の木彫作品
これ、木彫りなんですよ。まるで本物そっくり。
「人差し指によるエイヴォン川の泥の輪」「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の輪」リチャード・ロング
この傾斜を降りた先のガラスの壁面は大きなドア。外に出ることが出来る。
ガラスの重く大きなドアを開けると、コンクリート壁に囲まれた空間にこんな丸い大きな大理石の彫刻が二つある。
「天秘」安田侃
彫刻の上に仰向けに寝そべるとそこには切り取られた空がある。月が見え始めてきた。
浜辺にも黄色と黒のボートが置いてあり、ホテルの窓から見ると絵画と同じ光景
がリアルで見れる。
「100生きて死ね」ブルース・ナウマン
この他にも展示物はたくさんあり十分に鑑賞を楽しむことが出来る。ちょっとあまりない趣向のホテルで見るもの全てに感心してしまう。そんなホテルなのだ。
ここで初めて直島を知った方、ちょっと興味が湧いてきましたか?私は行ってみて「なにここ?スゴイ!!」って思いました。
次回は宿泊施設ミュージアム棟とオーバル棟の巻。
Tweet
こちらもあわせてどうぞ。
これがアート島だ!直島の魅力その2 ベネッセハウスの宿泊棟 ミュージアム棟VSオーバル棟
これがアート島だ!直島の魅力その3 サイトスペシフィック・ワーク
これがアート島だ!直島の魅力その4 偶然出会ったパーク棟のクールなアート
これがアート島だ!直島の魅力その5 お食事編 ベネッセハウスのレストラン、カフェ、島内のお食事処
これがアート島だ!直島の魅力その6 島の探検!屋外アート
これがアート島だ!直島の魅力その7 地中美術館
これがアート島だ!直島の魅力その8 最終回 直島で暮らす人々とにゃんこ達
ベネッセ
大きな地図で見る